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「好き」を仕事にする
皆さんはこの言葉を聞いてどう感じますか？
私はそんなことができればきっと仕事も楽しくなるだろうなと感じます。
しかしそんな言葉を掲げて仕事をしている社長がこの世の中にいるようです。
今回は株式会社いーふらん代表取締役社長である渡辺喜久男氏についてご紹介できればと思います！
渡辺喜久男氏の話に移る前に、そもそも株式会社いーふらんってどんな会社でしょうか？
ちなみに皆さんは「おたからや」というお店を聞いたことがありますか？
「おたからや」は金、プラチナ、時計、ブランド品などの買取を行っているお店になります。
テレビなどにも多数出演し、リユース業界では最多店舗出店。
その大本にあたるのが株式会社いーふらんになります。
他にも株式会社いーふらんはフィットネス事業やゴルフ事業、不動産事業など多岐にわたり事業展開をしている会社になります。
従業員1,500人以上、店舗数1,200以上とはすごい企業ですね・・・
| 設立 | 2000年3月 |
|---|---|
| 資本金 | 4億8,000万円 |
| 従業員 | 1,534名（2024年7月時点） |
| 売上高 | 840億円(25期) |
| 所在地 | 〒220-6115 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3-3 クイーンズタワーB 15階 |
| 取締役 | 代表取締役会長 渡辺 喜久男 代表取締役会長 渡辺 千代 代表取締役社長 鹿村 大志 取締役 渡辺 美穂 取締役 幕田 美恵 |
| 顧問 | 村上 徳光 学歴 1971年6月 東京大学法学部卒業 職歴 1971年7月 警察庁入庁 1999年10月 神奈川県警察本部長 2002年4月 警察大学校長 2003年7月 駐レバノン特命全権大使 佐久間 正法 元警視庁捜査一課課長 髙橋 健一 弁護士 弁護士法人法の里 |
| 加盟団体 | 公益財団法人 暴力団追放運動推進都民センター 賛助会員 |
| 加入団体 | 公益社団法人 アニマル・ドネーション 法人賛助会員 |
| 執行役員 | 林 脩 水島 基樹 舩久保 龍一 神島 潤 土本 瞬 松村 翔大 長谷川 勇介 柴田 竜太郎 久保 梨恵子 八重倉 開 渡邉 光 谷澤 天悟 青山 貴一 保田 康則 田中 主税 |
| 事業内容 | ・高級宝飾・時計・地金事業 ・買取事業 ・販売事業 ・オークション事業 ・ヘルスケア事業 ・フィットネス事業 ・水素吸入事業 ・ゴルフ事業 ・不動産事業 ・フランチャイズ事業 |
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| 2000年 | 株式会社いーふらん設立 横浜市におたからや1号店開店 |
|---|---|
| 2007年 | 直営店11店舗出店 |
| 2008年 | フランチャイズの1号店を出店 |
2014年 |
「おたからや」が買取専門店加盟店数全国1位達成 |
2015年 |
売上高50億円達成 |
2018年 |
売上高64億円達成 |
| 2019年 | 売上高89億円達成 |
| 2020年 | 売上高125億円達成 5年連続「おたからや」が買取専門店加盟店数全国1位達成 |
| 2021年 | 売上高240億円達成 |
| 2022年 | 売上高470億円達成 |
| 2023年 | 売上高730億円達成 子会社「E-fran US Inc.」設立 子会社「E-FRAN SG PTE.LTD.」設立 子会社「E-FRAN ENG LIMITED」設立 「おたからや楽天市場店」が楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2022「リユース賞・大賞」を受賞 |
| 2024年 | 売上高840億円達成 |
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売上840億を誇る企業の代表取締役社長である渡辺喜久男氏はどんな方なのでしょうか？
1947年6月19日、茨城県石岡市で誕生した渡辺氏。お父さんは土木工事会社に勤めるサラリーマン、お母さんは地元の有名な酪農家の娘という環境で、三人兄弟の長男として育ちました。
幼少期は病弱で、戦後すぐの食料や医療が不足していた時代背景もあり、何度か命の危機に直面することも。しかし、成長とともに元気を取り戻し、保育園ではすっかりボス的存在に。少年期は家族の転勤で引っ越しを繰り返し、三重県四日市、神奈川県川崎市と移り住みました。柔道を始めたのもこの時期で、中学では県の大会で優勝を経験し、高校では柔道二段を取得するほどの実力者に。
高校を経て1966年に拓殖大学商学部へ進学。裕福ではなかった家庭の状況から世の不平等を痛感しつつも、父の「大学だけは出ておけ」という言葉を受けて進学を決意。柔道の木村政彦が在籍していたことも、拓殖大を選んだ理由の一つです。しかし、学業や政治活動には関心が湧かず、学生時代は焦燥感を抱えて過ごしたといいます。
卒業後の就職活動中、サラリーマン生活への疑問から自動車ドライバー会員のオーナー権利を購入するも、事業は失敗。その後、母から借金して始めた100円均一事業で事業家としての第一歩を踏み出します。成功と挫折を繰り返しつつも、1985年に結婚仲介業を開始し、後のフランチャイズ展開の基盤を築きました。2000年には趣味で集めた骨董品を生かし「おたからや」を創業し、全国に1200店舗以上を展開するまで成長させました。
渡辺氏はHPの会社概要にて
「好きな事」を仕事にすることが、「生きがい」であると考えています。
~中略~
事業で成功するコツは「成功するまでただやり続けること」です。
引用：株式会社いーふらんHP
と話しています。
この言葉は勉強が政治活動に熱心になれなかった大学時代
何度も事業をたたむこととなった過去の経験
そしてやっとみつけた自分のやりたかったことが自分が趣味で集めてきた骨董品だったという
波乱万丈な人生を経て悟ったことなのかもしれません。
普通の人は一度事業に失敗すると立ち直れない人がほとんどの中
渡辺氏は何度も何度も失敗しながらつかみ取った答えだったんですね。
渡辺氏の生い立ちを振り返ると
「全て使い捨てではなく、ご不要品は必要な人の手に。買い替えが必要ないものは手を加えて再生する。」という考え方が、彼の経験と重なるように感じます。
幼少期の病弱さや戦後の物資不足を乗り越えてきた彼の背景からは、物を大切にし、慎重かつ堅実な価値観が育まれたのでしょう。
彼が事業家として成功するまでの道のりは、何度も挑戦と挫折を繰り返しながらも、決して無駄にせずに自らの教訓として再生させ、次のステップへとつなげていく姿勢が表れています。
「おたからや」を創業する際の彼の経営方針
—「換金性の悪いものは扱わない」、「大きなものは扱わない」—も
単に利益を追求するだけでなく、効率的で無駄のない運営を重視した結果だと言えるでしょう。
この方針には、物や経験を使い捨てるのではなく、活かしながら再生して次に生かすという思想が感じられます。
彼の生き方と事業哲学は、持続可能な生き方と経営の大切さを示しており、私たちも日々の中で物を見直し、再利用する価値を思い出すきっかけとなります。
